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歯ぎしり・TCH
(歯の接触癖)bruxism thc

歯ぎしり・TCH
(歯の接触癖)について

歯ぎしり・TCH(歯の接触癖)について

このような症状はありませんか?

詰め物や被せ物がよく取れる、欠ける
歯がすり減っている
歯や歯茎がしみる
顎周りの疲労感や痛み(顎関節症)
ブリッジや入れ歯が壊れる など

歯や被せ物を傷めて壊してしまう人の中には、無意識のうちに「歯に過剰な力をかけている」ことが原因となっているケースがあります。

歯を傷める過剰な力とは?

歯を傷める過剰な力とは?

無意識のうちに歯に過度な負担をかけてしまうという行為は、主に「歯ぎしり(ブラキシズム)」と「TCH(上下歯列接触癖)」の2つのタイプに分類することができます。

歯ぎしり(ブラキシズム)

歯ぎしり(ブラキシズム)

ブラキシズムとは、睡眠中または日中に無意識のうちに行なっている歯ぎしりや食いしばりなどの総称です。上下の歯をギリギリと擦り合わせる、歯を強く噛み締める、上下の歯を小刻みにカチカチとするなどが挙げられます。
朝起きると顎が疲れていたり、歯がしみる(知覚過敏)などの症状で歯医者に受診して初めて気づかれるという方も多くいらっしゃいます。

近年では、成人の10%前後が睡眠中に歯ぎしりまたは食いしばりをしているという報告もあります。

TCH(上下歯列接触癖)

TCH(上下歯列接触癖)

TCH(Tooth Contacting Habit)とは、上下の歯を無意識に接触させる癖のことです。人は何もしていない時、お口の中では上下の歯は接触していない(2〜3㎜程度離れている)のが本来の状態です。

また、正常な場合は、1日の上下の歯の接触時間は、会話や食事のタイミングで発生し、約20分程度です。

しかし、考えごとをしている時や作業をしている時などに無意識のうちに上下の歯を接触させたままにしてしまう方がいます。例え上下の歯を軽く接触させているだけの状態であっても、長時間にわたると顎周りの筋肉や、歯や被せ物などを傷めてしまう原因となる場合があります。

人間の「噛む力」は100㎏を超える場合も

人間の「噛む力」は100㎏を超える場合も

普段気づかない歯への大きな負担

歯ぎしりや食いしばりの際の「噛む力」・歯への負担は、自分の体重の相当の力がかかっています。
個人差はありますが、人によっては睡眠時に100~300㎏もの力が歯や顎に毎日のようにかかっているとも言われています。

歯ぎしりや食いしばりによって、歯や顎が悪くなるのは当然と言えるでしょう。
また、歯ぎしりや食いしばりは歯並びにも悪い影響を与える可能性があるため注意が必要です。

歯ぎしりやTCHを
放置した時のリスク

被せ物が外れる・
壊れやすくなる
歯ぎしりやTCHなどによって日常的に歯に過剰な負荷が加わることで、治療で取り付けた詰め物や被せ物が外れたり、欠けて壊れやすくなってしまいます。
また、入れ歯や連結型の被せ物であるブリッジは歯ぎしりによる力の影響を受けやすく、固定している周りの健康な歯まで傷めてしまう場合があるため注意が必要です。
歯の寿命を縮めてしまう

歯根が割れる(歯根破折)

歯の土台となる根っこの部分が過度な力によって縦に裂けるように割れてしまうことを「歯根破折」と呼びます。これは疲労骨折のような状態で、多くの場合において抜歯が必要となります。

特に歯の神経を取る治療(根管治療)を行なった歯は、通常の歯と比べて歯根破折が起こりやすい状態にあります。
また、中高年層(60歳以降)の方は歯の本数が減り始め、歯が経年劣化してくることから、未治療の天然歯であっても歯根破折のリスクが高まるので注意が必要です。

歯を支える骨が減る

歯を失う最大の原因である歯周病は、歯周病菌の感染によって歯茎が炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かして歯がグラグラの状態になる病気です。ここに歯ぎしりによる強い力が加わることで、歯を支える骨はさらに失われ、抜歯や歯が抜け落ちてしまうリスクをより高めてしまうこととなります。

歯ぎしりやTCHの改善・
対策方法について

歯ぎしりやTCHの改善・対策方法について

まずは認識することが大切

歯ぎしりやTCHは無意識に行なっていることが多いため、症状が重くなるまで気づけなかったり、そもそも歯ぎしりやTCHが原因であることを認識されていない方も少なくありません。
そのため、まずは自分が歯ぎしりやTCHをしているかどうかを認識し、把握することが改善のための第一歩となります。

歯ぎしりやTCHを把握する
ポイントや方法

睡眠中に自分が歯ぎしりをしていないか
家族に聞いてみる
起床時に顎周りに痛みや
歯がうずくなどの症状がある
目のつく場所にメモなどを貼り、
目にとまったら歯の接触を確認する
10分おきのアラームをセットして過ごし、
鳴った時に歯の接触を確認する
歯のすり減りや被せ物の状態などを
歯医者さんに診察してもらう

気になる症状があれば、やはり専門家に診てもらうと安心。歯医者では、保険適用内で歯ぎしり検査用の筋電計の貸与をしている医院もあります。自宅で寝ている間にどのくらい噛み締めているかなどを簡単に計測することができます。

日常生活における歯ぎしりの
対策について

睡眠の質を良くする

睡眠中の歯ぎしりは、そのほとんどが眠りの浅い状態(レム睡眠)に起こります。
歯ぎしりを無くしていくには、眠りの質を改善させることが重要です。

良い睡眠を取るためのポイント

寝る前の飲酒やカフェインを控える
喫煙(ニコチン)を控える
いびき(睡眠時無呼吸症候群)や
逆流性食道炎の治療を受ける
ストレスや不安をなるべく溜め込まない
適度な運動や気分転換をする など

眠りを浅くしてしまう原因を取り除き、毎日ぐっすりと眠れる生活を心がけることが、歯ぎしりを減らすことにつながります。お体の健康のためにも良い習慣となります。

歯科における歯ぎしりの
対策について

歯ぎしり用のマウスピース
(保険適用)

就寝中の歯ぎしりから自分の歯や被せ物などを守る手段として、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を装着して防ぐ方法があります。
マウスピースを歯に装着して寝ることで、歯ぎしりによる過剰な力をマウスピースが分散してくれます。歯ぎしり用のマウスピースは歯医者にて保険診療内で作成することができ、費用は3割負担の方で5,000円程となります(そのほか初診料や型取り費用等がかかります)。

「ジルコニア」など
壊れにくい被せ物(自由診療)

被せ物に用いる材料には様々な種類がありますが、中でも特に耐久性に優れているのがジルコニア素材を使用した被せ物です。人工ダイアモンドとも称されるジルコニアは非常に高い強度を誇り、生体親和性の高さから医療分野において幅広く活用されています。
これから被せ物の治療を受ける方や、銀歯を白い被せ物につけ替えたいといった場合には、耐久性の高い素材や治療法を選択することで被せ物が壊れにくくすることができ、歯根破折などのリスクも減らすことができます。

当院の審美治療
(ジルコニア・セラミックの特徴や値段)について

歯ぎしりやTCH、いびきや顎関節症でお悩みの方へ

歯ぎしりやTCH、いびきや顎関節症でお悩みの方へ

千里丘駅から徒歩2分の歯医者・あきら歯科では、歯ぎしりやTCH、いびきや顎関節症でお困りの方からの相談にも対応しています。診察の上、患者様の状態に合わせたアドバイスや治療を提供しておりますので、気になる症状がございましたら一度当院へお問い合わせください。

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